テノ.ホールディングスは高値更新、20年12月期大幅増益予想

2020年9月30日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 テノ.ホールディングス<7037>(東マ)は、東京を中心に公的保育事業、福岡を中心に受託保育事業を展開している。20年12月期は補助金収入増加やM&A効果などで大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は急伸して上場来高値を更新している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■公的保育事業や受託保育事業を展開

 東京を中心に認可保育所運営の公的保育事業、福岡を中心に院内・事業所内保育所受託運営やベビーシッターサービスなどの受託保育事業を展開している。

 19年12月期末時点の運営施設数は、認可保育所49施設、認証保育所2施設、受託保育所141施設、学童保育所33施設、わいわい広場31施設、その他(企業主導型保育事業施設、事業所内保育事業など)6施設である。

 20年3月にはトップラン(福岡市)から介護(デイサービス)事業を譲り受けた。

■20年12月期大幅増益予想

 20年12月期連結業績予想(8月6日に上方修正)は、売上高が19年12月期比7.7%増の108億25百万円、営業利益が23.7%増の6億01百万円、経常利益が26.1%増の5億81百万円、純利益が26.0%増の3億62百万円としている。

 第2四半期累計は前年同期比6.7%増収、43.6%営業増益だった。公的保育事業において補助金収入が想定を上回り、期初時点で予想に含めていなかった介護事業譲受(20年3月運営開始)も寄与した。

 第2四半期累計が計画超だったため、通期予想も上方修正して大幅増益予想としている。補助金収入増加やM&A効果に加えて、緊急事態宣言に伴う登園自粛で変動費が減少したことや、新規施設開設費用が想定よりも抑制されたことも寄与する。通期も収益拡大を期待したい。

■株価は上場来高値更新

 株価は急伸して上場来高値を更新している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月29日の終値は1486円、時価総額は約69億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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